JabRefにおけるXMPメタデータ サポート

XMPは、ファイル中にメタデータ(データに関するデータ)を収録するために、Adobe Systemsによって作られた標準です。メタデータのよく知られた例としてはMP3タグがありますが、これはMP3ファイルのアーティストやアルバム、歌の名前を記述するのに用いられます。MP3にメタデータを書き加えると、他の人が、ファイル名とは独立に正しく楽曲を特定する助けとなる他、(MP3プレイヤーのような)ソフトウェアが、楽曲を整序したりグループ化したりするための手段を提供することになります。

XMPサポートによって、JabRef開発チームは、メタデータの利点を書誌情報管理の世界に持ち込もうとしました。JabRefタブ中の「XMPメタデータとして書き込む」ボタンを押すと、BibTeX情報をリンクされたPDFに書き込みます。このPDFを同僚に電子メールで送って、同僚がそのファイルをJabRefにドラッグすれば、あなたが入力した情報すべてが、この同僚にも利用可能になります。

使用法

JabRefでXMP機能を使うには、以下のようにしてください。

  • XMPを含んでいる 注釈付きPDFファイルを読み込む には、「ファイル→…に読み込む→XMP注釈付きPDF」を選択するか、そのファイルを基本ビューにドラッグしてください。
  • 関連したPDFに書誌情報を書き込む には、基本ビューで項目をダブルクリックし、「General」タブ中の「XMPとして書き込む」ボタンを押してください。
  • データベース中のすべてのPDFに注釈を付ける 場合には、「ツール→XMPメタデータをPDFに書き出す」を選択してください。
  • うまく行ったかどうかを確認するには、PDFをAdobe Acrobatで開き、「ファイル→文書プロパティ→追加のMetadata→詳細」を選択してください。右側のツリーに「http://purl.org/net/bibteXMP」という項目があります。これは、Adobe Acrobatで動作しますが、Adobe Readerでは動作しません。
  • Adobe Acrobatがなければ、XMPメタデータを見るのに代わりにpdfinfoを使うことができます。pdfinfo は、XpdfPopplerの一部です。

BibteXmpファイル形式

XMPは、データを保管するのにResource Description Framework (RDF)のサブセットを使用します。JabRefでは、BibTeXに非常に近い形にマップする新しいメタデータ形式を使用しています。基本的にすべてのフィールドと値は、XML文書のノードに変換されます。authorsとeditorsのみがrdf:Seq構造として保管されるので、データのユーザーは「and」の分割作業をスキップすることができます。すべての文字列と相互参照は、データ中で解決されます。

以下の簡単な最小限のスキーマを使用します。

  • BibTeX鍵はbibtexkeyとして保管されます。
  • BibTeX鍵の型はentrytypeとして保管されます。
  • authoreditorは、rdf:Seqとしてエンコードされ、各著者はrdf:liとして表されます。
  • 他のフィールドは、すべてフィールド名そのものを使用して保存されます。

下記はマッピングの例です。

@INPROCEEDINGS{CroAnnHow05,
  author = {Crowston, K. and Annabi, H. and Howison, J. and Masango, C.},
  title = {Effective work practices for floss development: A model and propositions},
  booktitle = {Hawaii International Conference On System Sciences (HICSS)},
  year = {2005},
  owner = {oezbek},
  timestamp = {2006.05.29},
  url = {http://james.howison.name/publications}
}

これは以下のように変換されます。 K. Crowston H. Annabi J. Howison C. Masango Inproceedings

bibtexXMPを解析しようとする場合には、以下の点に注意してください。

  • RDFでは、属性-値の組はノードとして表すこともでき、その逆もできます。

関連リンク

XMPと注釈付きPDFに関するリンク: